今回は
音楽をやる上で最も大切な
コミュニケーションを通して
「一体感」を得るために、
逆に、
なぜ多くのミュージシャンが
「孤独な音楽」に陥るのか?
についてお話します。
あるところに
プロミュージシャンになる事を
信じて疑わない男がいました。
信じて疑わないというよりは、
その男にはそれ以外の道は
見えていなかったのです。
その男は
ある時、音楽の辛さを知りました。
それは、「難しさに気付いた」
のと同時に、
それを「楽しく乗り越える事を知らない」
人に気付かされたのです。
人間にはいろんなタイプがいます。
例えば、どんな事があっても
笑顔を絶やさず乗り越える人。
また、
どんな事でも自分の中で解決し、
何も言わずに結果を出す人。
辛い出来事からすぐに逃げ出す人。
すぐに弱音を吐いて人に頼る人。
何があっても我慢してグッと堪え
ひたすらに修行をして見返す人。
本当にいろんなタイプがあって、
だからこそ人生は楽しく、
たくさんの学びがあると思います。
その男は、
音楽の厳しさや辛さを知ってからは
発想がネガティブ思考になり、
「石橋を叩いて渡らない」
どころか
「石橋を叩いて壊しちゃう」
ぐらいになってしまったのです。
男に何が起こったのでしょうか?
もともと音楽が大好きだった男は、
夢を持って音楽の道に進みました。
しかし、そこで男を待っていたのは
『音楽の楽しみ方』を教える人ではなく、
『本物の音楽をする為に、いかに大変な
努力や苦労をしなければいけないのか』
を教える人でした。
男に何が起こったのか?
答えは、
『比べる事に価値を求めた』
です。
他人と比べて
自分がどの位置にいるのか?
という事を全ての判断基準に
してしまったのです!
こうなると、
「アイツは自分よりリズムが悪い」
とか
「アイツは自分より耳が悪い」
などと比べることで、
自分の価値を決めてしまいます。
もちろん、
他人と比べることで
自分の未熟な部分に気づき、
自らを高める為の基準にすることは
とても大事なことです。
しかし、そこに
『価値を見出す』
ことは
とっても危険です!
ようするに、
「順番を決めようとする」
わけですから、
自分の順位はレベルが上がるたびに
どんどん落ちていく
という負のスパイラルに陥ります。
これは当然のことで、
レベルが上がればさらに高いレベルの
事が理解できるようになるため、
その中での自分の位置は最初のうちは
一番下になるのです。
そして、
そういう人が何をし始めるか?
というと、
・自分よりもレベルの低い人間を集める
・より細かい事を気にして追求する
・自分よりも出来る人間を排除する
という動きを始めます。
そして、最終的には
『自分を認めてくれた理解者さえも
煙たがって遠ざける』
ようになります。
他人との比べることで
自分の価値を決めるので、
自分よりもレベルの高い人や
そういう人がいる事を知っている人を
許容できなくなるんです。
こうなると、
音楽はより狭く、深く、難解になり、
やればやるほど自分の世界を
狭めていきます。
「孤独なミュージシャン」
の出来上がりです。(笑)
レベルを上げていたはずの比較は
自分の存在を認める為の逃げ道となり、
比較する対象を下げて自分を高めたり
自分の価値を高める為に人をけなしたり
するようになっていきます。
周りにそんなオジサンいませんか?
この話は、途中までは
僕自身の話です。
人に教えを乞う時、
教えてくれる相手を選ぶのは自分です。
その時に、ぜひ自分の事をよ~く考えて、
『自分のなりたい姿を実現している人』
に習うようにしてください。
基本的に人間は何かを人に教える時に
「自分が体験したことを教える」
ものです。
厳しい修行をした人は
「厳しい修行の仕方」
を教えるのです。
『誰に教えてもらうのか?』
を、
『教えてもらう側が選ぶ』
のがとても大事だと思っています。
常に音楽を楽しみながらレベルアップし、
心を動かすサウンドと仲間に
出会い続ける方法を知りたい人の情報マガジン
【大人の音楽部室〜音楽てきレベルアップ365〜】
SOUNDBIRDメルマガの登録はコチラから♪
それではみなさん
楽しい音楽ライフを!