前回お話した
教えることで学ぶ。
というお話の続きです。
『教えること』
のために
『自分の動きを理解する』
という学びがある。
というお話をしました。
僕の『教える』という仕事の
スタートラインは
『己を知る』
という事だったんです。
まずは、
自分がどんな事をやっているのか?
という事を理解しないことには、
生徒さんとの比較ができなかったんです。
かなりの時間をかけてやった事が
もう一つありました。
『自分が何をやったか思い出す』
ということです。
これにはかなり手を焼きました。
かなりの割合で忘れていたんです。
1つ1つのテクニックを教える時に、
自分が辿った道を知ることは
とても重要です。
何をやって、何につまずき、
何が効果があったのか?
どういう結果になったのか?
それを知らなければ、
ただの感覚で教えるダメ先生
になってしまいます。
「こんな感じでギュイ~ン!
ってやるんだよ!ほら!」
というのは、
パッと見カッコイイかも
しれませんが、
先生としては最悪です。(笑)
なぜ最悪なのか?
それは、
『感覚だけで教える人は
楽器を演奏できない人を
増やしてしまうから!』
なんです!
”オレが歩んだ道”
という教え方をする人は
生徒さんの為を考えていません。
というか、
考える事ができません。
なぜかって?
自分が何をしてるか理解してないから、
生徒さんがなぜ出来ないのかが
全然わからないし、解決法なんて
全くわかるハズもないから。
でも正直に告白すると、
僕もこういう事をしていました。
自分が出来ることを
生徒さんがやれない。
それを、
「それはあなたの努力が
足りないからです」
というふうに、
生徒さんのせいにしてたんです。
今となっては深く反省しています。
もちろん、
いろんなテクニックを習得するには
努力は必要です。
でも、
こういう事を言う人は
そのほとんどが、
『自分の目標レベルに対して
同じ事を他人にも押しつける』
という事をしています。
音楽を楽しむために
せっかく習いに来た人には
たまったものじゃありません。
その事に気付いた僕は、
自分の経験や感覚だけを
人に押しつけるのをやめました。
自分がやってきた事を
一生懸命思い出して
想像の世界で追体験する。
という方法を、
1つ1つのテクニックに対して
やっていった事が、
僕のテクニックに対する造詣を
深めることができた理由である事は
間違いありません。
それをやって行く中で、
・効果的な方法
・必要のない練習
・そもそもの仕組み
などが理解できるように
なっていったんです。
人に教えるためには、
『自分が理解していること』
ではなく、
『相手が理解できること』
が大事です。
自分が理解するだけでは
本当の意味での理解とは
言えません。
誰かに伝わって初めて
その知識や経験を完成させた。
と言えるでしょう。
自分の経験や知識というものは、
『数ある方法の1つでしかない』
んです。
その上で、
自分が出来るようになった事を
他人に教えてみてください。
3倍上手くなります!
3倍上手くなる理由は、
1、必ず新しい発見があるし、
2、その事についての知識や経験が深まるし、
3、教えてる間にもっと良い方法が
見付かったりします。
盛り上がってきましたが、
今日のところはここまで。
教える事で学んだ事は
まだまだ沢山あるので、
少しずつお話していきます。
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それではみなさん
楽しい音楽ライフを!